Pastor-K blog

気ままにアウトプットしたいことを書くブログです。

100冊絵本読み聞かせプロジェクト

100冊の絵本を読み聞かせ Vol.5】

 

43.「ぜったいあけちゃダメッ!」

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アンディ・リー/作、林木林/訳 永岡書店 2018年

前回「ぜったいぜったいあけちゃダメッ!」が子どもに好評で、こちらも図書館で借りてきました。こちらも「あけちゃダメッ!」と言われるとついつい開けて次のページや展開が気になっちゃう絵本。うちの子は感情移入して呼んであげると、ますます興奮しながら楽しむ、「また読んで」とお願いされます。個人的には「ぜったいぜったいあけちゃダメッ!」の方が好きですが、このシリーズが親子で楽しめて素晴らしいです。

 

44.「たべものやさんしりとりたいかいかいさいします」

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シゲタサヤカ/作 白泉社 2019年

ラーメン屋、八百屋、寿司屋、レストラン、パン屋など、たべものやさんのメニューたちがしりとり大会で競うお話です。たくさんの食材や料理がページを開くたび、こちらの心を楽しませてくれます。うちの子は気に入って繰り返し「読んで」とお願いされるほどでした。シゲタサヤカさんの作品は絵も内容もとても独特なセンスがあって、大人も一緒に楽しめます。

 

45.「ノラネコぐんだんきしゃぽっぽ」

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工藤ノリコ/作 白泉社 2014年

工藤ノリコさんの作品は個人的に絵も内容も好きで、ノラネコぐんだんシリーズや他の作品も読み聞かせたくなります。この作品は、ノラネコぐんだんが止まっている汽車を勝手に動かします。そして汽車の火室に積んでいたとうもろこしを大量にブチ込むと、やがて火室が膨らんで爆発。すると、大量のポップコーンが...。破天荒なノラネコは今回も健在。正直、今のところうちの子はそこまでハマらないですが、親である私が好きで読み聞かせています。

 

46.「まくらのせんにん そこのあなたの巻」

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かがくいひろし/作 佼成出版社 2010年

まくらの仙人とお供のしきさん、かけさんが道中、穴にハマっている動物たちに出会います。まくらの仙人はどうして地面の穴なんかにハマるのかと不思議がっていたのに、まくらの仙人自身がじっと穴を見ていると吸い込まれるように同じくハマってしまう。シュールなユーモアさがたまらなくいいです。読者側も参加するスタイルの絵本なので、うちの子も楽しんでいました。かがくいひろしさんが亡くなられたのを、Amazonのこの作品の出版社コメントで知りました。出版社さん曰く「とにかく、子どもたちに楽しんでもらいたい」、そんな思いで絵本を執筆されていたんだなと思います。とても素敵な思いですし、そんな作者の思いを受け取りつつ、今後もかがくいひろしさんの作品を子どもに読み聞かせてあげたいと思いました。

 

47.「ほげちゃん まいごになる」

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やぎたみこ/作 偕成社 2014年

「ほげちゃん」が親子で笑い楽しんだ作品だったので、ほげちゃんシリーズをぜひ読みたいと借りてきました。いい感じのゆるキャラと若干のダークさを兼ね備えるほげちゃん。でも憎めないのがほげちゃん。今作はほげちゃんが家族で動物園に出掛けるも、迷子になり、トラブル続きの中、ほげちゃんは無事家族のもとに帰れるのか...。

 

48.「ぎょうれつのできるレストラン」

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ふくざわゆみこ/作 教育画劇 2016年

木の上でレストランを営むフクロウ親子。その子の名前はポー。ポーはお父さんとお母さんのようなコックになるのが夢でした。ある日、ポーは木から落っこちてしまいます。その木の根元に住んでいたのは、もぐらさん。ポーはもぐらさんの家にあった大量のお芋で料理をすることに。ポーの作るおいしい料理に釣られて、森中の動物たちが集まってきます。ポーを探しにきた両親もポーの料理に大満足。そしてポーは晴れて木の上のレストランで料理を振舞うことに!作品の絵のタッチがとても温かくて素敵です。

 

49.「てぶくろ」

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エウゲーニー・M・ラチョフ/作 うちだりさこ/訳

福音館書店 1965年

名作絵本として有名な作品。うちの奥さんが子どもの頃に読み聞かせてもらった思い出があるとのことなので、借りてみることに。森の中で拾った手袋にウサギさんをはじめ、次々に手袋の中に入っていくストーリー。大人的には「いや、そりゃ無茶でしょ」と思いつつ、子どもたちの想像力を膨らませるには良いんだろうなと思いました。また親子代々、読み継がれていくのが絵本の魅力の一つなんでしょうね。

 

50.「つみきのいえ

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加藤久仁生/絵、平田研也/文 白泉社 2008年

短編アニメーション「つみきのいえ」を絵本にした作品。アニメーションでは、フランス・アヌシー国際アニメーションフェスティバルにて最高賞にあたるクリスタル賞、こども審査員賞を受賞。他にも多くの賞をとった作品。個人的には本当に素晴らしい作品で感動しました。積み立てられた海の上に浮かぶ家。ある日、また水位が上がって家を立てることになるが、大事な大工道具を海の下にある家に落としてしまいます。潜水服を着て、潜っていくと、そこにはかつて住んだ家々が。個人的には長年連れ添ったお婆さん(奥様のこと)との思い出や亡くなる時のシーンがグッときます。誰もがいつか来るその時、寂しくも愛する妻(夫)をそのように看取りたいですね。私はクリスチャンなので、確かな天国の希望がありますが、それでも別れは本当に寂しいものです。親的には素敵な絵本ですが、ちょっとうちの子には理解するのは難しくて早いかなと思いましたが、内容の深さは分からなくても感じるものがあったようで、何度か読んでと頼まれました。個人的には改めて生涯を連れ添う妻の大切さ、家族の思い出を大事にしたいと思わされた作品でした。

 

51.「ともだちや」

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内田麟太郎/文、降矢なな/ 絵 偕成社 1998年

寂しがり屋のキツネは「ともだちや」を始めます。1時間100円で友達になって上げると呼び掛けます。そこに声をかけたのがオオカミ。オオカミとキツネはトランプをして過ごした後、キツネはお金を請求します。するとオオカミは突然怒りだし、気まずい雰囲気。でもよくよく聞くとオオカミはお金を払って友達になろうとしたのではないことが分かりました。ただで自分と友達になってくれたオオカミにキツネは喜びます。そして明日も遊ぼうと誘われます。あまりの嬉しさに、キツネは帰りに「ただで友達になりますよ」と叫びます。損得なくありのままを受け入れてくれる友達、そんな友達関係を築いてほしいですね。

 

52.「いのちの木」

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ブリッタ・テッケントラップ/作、森山京/訳 ポプラ社 2013年

絵が気に入り、借りてきました。森に住むキツネがある日、いのちを全うして亡くなります。そこに次々、キツネと思い出のある動物たちが集まってきます。最初は深い悲しみを動物たちは覚えます。しかしキツネとの楽しい思い出話を語り合ううちに、動物たち一匹一匹のうちに思い出としてキツネが生き続けていることを悟ります。そしてキツネが亡くなった場所からは芽が出て、木が成長し、やがて動物たちの憩いの場所となります。子どもにいのちや死について考える機会になる作品でした。

 

53.「ねぎぼうずのあさたろう その1」

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飯野和好/作 福音館書店 1999年

ねぎぼうずのあさたろうシリーズを初めて借りました。うちの子にどうかなと思いましたが、気に入って繰り返し読み聞かせました。絵本の言葉使いも当時の昔の言葉使いで、子どもには新鮮に感じたと思います。別のねぎぼうずのあさたろうシリーズも借りてきた欲しいと言われたので、また借りて読み聞かせてあげたいと思います。

 

54.「クマと森のピアノ」 

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デイビット・リッチフィールド/作、俵万智/訳 ポプラ社 2019年

本屋で作者の次作「イヌと友だちのバイオリン」に一目惚れし、購入したことがきっかけで、この作品を図書館で借りました。個人的に作者の絵がすごく好きです。森に住むクマは、ある日ピアノに出会います。弾いているうちにピアノが大好きになり、やがて大都市でピアニストとして成功します。しかし何かが足りません。クマはそれが森の友だちとその過ごした日々であることを思い出し、帰ることにしました。飛び出すように出て行った森のみんなは受け入れてくれるだろうか、不安を抱え、森に帰ると、みんなは自分の活躍を喜んでくれていて、温かく迎えてくれました。

 

今回、紹介した絵本の前半は笑えてユーモアがある面白い作品が多いと思います。最近、そんな絵本を探しがちですが、うちの子も私も笑えるユーモアのある絵本が好きなもので...。しかし相変わらず文才がないなと感じる今日この頃。